海岸清掃について

きれいな海を作っています!

松任海岸清掃協力隊の海岸清掃ボランティアメンバーは毎月第 2 日曜日の午前 8 時に海に集合し、ごみを拾って、きれいな海をつくっています。

活動場所は、白山市宮保地区(小川町・上小川町)、笠間地区(松本町・石立町)の海岸です。

メンバーはきれいな海をつくりたい、美しい海岸の景観を子供たちのためにも残していきたい!そんな思いで集まってきてくれています。

海岸清掃前

たくさんのいろんなごみが散乱しています。 ごみ清掃時間は1時間、みんな集中してごみ拾いに励んでいます。

 海岸清掃後

ごみがなくなった海岸は、美しさを取り戻しました!

海岸にはごみがいっぱい

海岸には投棄されたごみなど膨大な量のごみがあります。砂浜のほか、海水浴場ではない海岸側にもごみの打ち寄せが見られます。

これらのごみはあきかん、ビン・ガラス類、ビニール・ポリエチレン製品、発砲スチロール等、多岐にわたっており、土に返らないプラスチックごみやペットボトルが目立ち、やがてそれが海に流され、海洋汚染や海の生態系が崩れてきています。


こんなごみだらけの海で泳ぎたくない...... 海の生物たちが死んでしまう......

土に返ることができな いペットボトルや発泡スチ ロールがいっぱい。特に細かく小さな発泡スチロールは散乱しています。小さい米粒くらいの発泡スチロールは拾いにくいです。海岸にあるはずのない家電などの粗大ごみも落ちていて、 危険なごみもあります。燃えないごみの壊れたディスポーザブルライターがいっぱい。外国から漂着したペットボトルやプラスチックもたくさんあります。

海の汚れの影響

海の汚れから始まる町の汚れ、風紀の乱れ、町に住む人々の心の乱れ

アメリカニューヨークでは犯罪を減らすために、数十億ドルの予算を費やして、まず地下鉄の落書き清掃作戦をはじめました。

当時多くの人が、もっと大きな犯罪問題に対処すべきだ、的はずれだ、と批判が多い中、地下鉄の再建計画を監督したディビッド・ガン氏は頑として譲らず、清掃していきました。折り返し駅では、 清掃基地を設け、もし一台でも車両に落書きがあれば、その場で消すか、その車両を外すようにしました。徹底的に清掃したのです。 この落書き清掃作戦は1984年から90 年までつづけられました。

1994年にルドルフ・ジュリアーニ氏がニューヨーク市長に当選すると、市内の交差点に停まっている車の窓を拭いて金を要求する行為や公共の場所での泥酔、ごみのポイ捨てなどの「生活環境犯罪」を厳しく取り締まるようになりました。そして、市内の犯罪は、地下鉄の場合と同じようにみるみる激減したのです。

これが1982年に犯罪学者ジョージ・ケリング氏とジェイムズ・ウイルソン氏が発表した割れ窓理論です。

割れ窓理論
  1. 建物の窓が壊れているのを放置すると、それが「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、 犯罪を起こしやすい環境を作り出す。
  2. ごみのポイ捨てなどの軽犯罪が起きるようになる。
  3. 住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなる。それがさらに環境を悪化させる。 
  4. 凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。

この割れ窓理論からわかるように清掃は軽犯罪を減らすことに繋がります。

海のごみの放置は町の汚れになり、風紀が乱れ、住む人々の心が乱れることになります。海の清掃を通じて、町をきれいに!住む人々の心もきれいに!これは松任海岸清掃協力隊の願いです。

こんないいことありますよ

町が好きになれる

「自分が生まれ育った町の海岸清掃活動を通じて、この町がいいなぁ、好きだなぁという思いが芽生えてきました!」(松任海岸清掃協力隊メンバー談)

環境保護に貢献

海ごみは増え続けています。 海岸清掃で一番多いごみはプラスチックごみです。プラスチックをなるべく使わない、ごみをポイ捨てしない、 など環境に配慮した行動をするようになりました!

エコライフ

食べきれないくらいに食品を買う...

すぐに新しいものを買う...

節水せずに水は垂れ流し...

このような利便性を求める現代の人間の生活が続くとどうなるのでしょうか?私達も自然の一部なのだという気持ちを忘れてはいけませんね。我々は、小さなことでも意識的に何かをやってみる!一人一人にできることは些細なことです。

でも少しずつ、コツコツとやり続けることが大事だと松任海岸清掃協力隊は活動を続けています。

海岸清掃仲間と交流

海岸清掃活動を通じて新たな仲間、繋がりができています。 白山市外、県外からも参加してくれています。

海岸清掃をした後にみんなでおしゃべりしたり、グループLINEで情報交換したり、仲間達から様々なアイデアが生まれ、活動が活気付いています。